
“最強の、終わりへ──”
宇宙において最凶・最悪の存在であるサノスが、自身の野望の実現に向けて立ち上がる。それは宇宙で生きている者の半分を葬り去り、“バランスの取れた宇宙”を実現するというもの。サノスはそのために、6つそろえればその野望を叶えることができる“インフィニティ・ストーン”を集め始める。サノスはまず、ソーとハルクが乗ったアスガルドの宇宙船を襲い、やがてドクター・ストレンジらがいる地球のニューヨークにも襲い掛かる。

シリーズ
アベンジャーズ シリーズ
映画館で観た。エンドクレジットが始まった時、館内が静まり返っていた。誰も立ち上がらない。誰も喋らない。あんな空気は初めてだった。
これはサノスの映画だ。10年かけて積み上げてきたMCUのヒーローたち全員が、たった一人のヴィランに負ける話。その構成がまず凄い。普通、こんな企画は通らない。でもマーベルはやった。そしてそれが正解だった。
サノスに説得力がある。ただの悪党ではなく、自分なりの論理と、奇妙な悲しみを持っている。ガモーラを崖から突き落とすシーンで流した涙。あれが本物だったというのが、このキャラクターの恐ろしさだ。愛しながら殺せる。信念のためなら何でも差し出せる。そういう敵に、ヒーローたちはどう勝てばいいのか。
タイタンでの戦い。ドクター・ストレンジ、アイアンマン、スパイダーマン、ガーディアンズが集結してサノスに挑む。あそこのチームワークは観ていて気持ちが良かった。それでも勝てない。スター・ロードが感情的になってガントレットを外し損ねる場面、あれを「馬鹿だ」と責める気にはなれなかった。ああいう人間臭さが、このシリーズの良さだろう。
ソーの新しい斧ストームブレイカーを手にしてワカンダに降り立つ場面。あれは10年分のカタルシスだった。アラン・シルヴェストリのアベンジャーズのテーマが鳴って、雷が落ちて、ソーが叫ぶ。映画館で鳥肌が立った。
そして指パッチン。バッキー、ブラックパンサー、グルート、スパイダーマン——次々と消えていく。スパイダーマンがトニーにしがみついて「行きたくない」と言うあの場面。あれは本当にきつかった。子供が怖がって泣いているようにしか見えなくて、胸が詰まった。
ヒーロー映画でここまで絶望的な終わり方をした作品があっただろうか。でもだからこそ、次を観なければならないと思わせる。最悪の終わり方が、最高の引きになっている。構造として完璧だった。
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